A1c
高い時には
見直しを
#糖尿病川柳
HbA1cを使って治療を見直し
HbA1cの検査の結果で治療を見直すと聞いたんですが…
はい、その通りです。
糖尿病の治療を考えるときにまず知っておくべき大事なことをお伝えします。
HbA1cが高いということは過去1から2ヶ月の血糖値が高いことを反映していて、これは合併症が進んでしまいやすい状況だ、ということです。
HbA1cが高い状況を放置しておいたら合併症がどんどん進んでしまい困ることが増えてしまいます。
合併症を起こさないようにするには、HbA1cが7.0%未満の状態をずっと維持すること、もし7.0%を超えたら早めに治療を見直すことが大切です。
治療の強さは強ければ強いほど良いわけではなく、血糖値が下がりすぎると低血糖になりむしろ悪い結果になります。
ですので、低血糖を起こさない範囲でHbA1cは7.0%を切るように調整します。
糖尿病の治療薬で低血糖を比較的起こしやすいのは、インスリン、スルホニルウレア薬、グリニド薬です。
これらの薬に共通するのは血糖値が低くても、そこからさらに血糖値を下げる力があるということです。
他の薬剤でも低血糖を起こす可能性は0ではありません。
ですので、血糖値が低くなりすぎないように治療の強さを設定する必要があります。
低血糖だと症状が出ます。
ですので、低血糖の症状がどんなものか知っておいて、低血糖がある場合はHbA1cに関わらず治療の調整をしていく必要があります。
低血糖については別の記事に分かりやすくまとめていますのでそちらもご覧ください。
低血糖は血糖値で言うと70mg/dL未満のことを言いますので、実際に血糖値を測定して低血糖が起こっていないかを知ることもできますが、飲み薬だけで治療している場合には健康保険が使えず自費で血糖測定をしなければなりません。
低血糖があったら低血糖の原因を探して、治療を調整します。
その上でHbA1cが7.0%を切れるよう治療を設定します。
このようにHbA1cという分かりやすい目標を医師と一緒に決めておくことで、治療を強めないといけないタイミングも分かりやすくなると思います。
合併症を発症してしまうと元に戻らないことが多いです。
合併症を起こさないためにHbA1c7.0%未満を維持することを優先して、早め早めに治療を見直してみてください。
15秒で復習
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参考文献・参考書籍
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