低血糖 意識なければ 救急車 #糖尿病川柳
低血糖が起こったときの対応
低血糖とは何か、症状、予防を知っていても低血糖になってしまうことはどうしてもあります。
その場合の対応についてお話します。
低血糖の症状をまずはしっかり覚えておいて、すぐに低血糖かもしれないなと思うことが大切です。
可能なら、すぐに血糖値を測るのが良いのですが、測定ができない場合も多いと思います。
測定できないけど明らかに低血糖の症状があるという時は、低血糖と考えてすぐに対応してください。
低血糖になったときの基本的な対応は、ブドウ糖を口から摂取することです。
低血糖の対応は迷わず、すぐにブドウ糖を使ってください。
ブドウ糖がすぐに使えない場合は、血糖値が上がるのが少し遅くはなりますが、代わりに他の炭水化物を摂取してください。
ブドウ糖は薬局の他にコンビニやスーパーなどでも手に入ります。
ラムネ、粒、粉、ゼリー、飲み物など、いろんな形のブドウ糖があります。
味や携帯のしやすさなど自分に合ったものを利用してください。
必ずいつもそばにあるようにして、低血糖が起こったらすぐにブドウ糖が使えるようにしておいてください。
ブドウ糖を準備しておいてもひどい低血糖だとブドウ糖が使えない時もあります。
低血糖の症状で、意識を失うこともあるとお伝えしました。
そのような場合はブドウ糖が口から摂取できませんがどうしたらいいでしょうか。
意識を失っているのでまわりの人に助けてもらわないといけません。
助けてもらうためには、低血糖について周りに知っておいてもらうことが大切です。
いつも近くにいる方に、ご自身で低血糖について説明しておくか、それが大変でしたら低血糖について書いてあるリーフレットを渡しておいたり、このような記事を紹介していただくだけでもよいと思います。
低血糖の対応の基本はブドウ糖とお伝えしましたが、意識を失っている人に無理やりブドウ糖を口の中に入れて飲ませようとするのは危ないです。
水分やブドウ糖が食道の方でなくて気管を通って肺のほうに行ってしまうことがあります。
応急対応としては、くちびると歯茎の間にブドウ糖を塗る方法がありますが、これだけでは不十分であることが多いです。
意識を失っている場合、するべき対応はすぐに医療機関へ運んでもらって注射でブドウ糖を血の中に入れてもらうことです。
一刻を争う緊急事態ですので、低血糖で意識を失っている場合は迷わず医療機関に運んでもらうのが大切です。
もう一つは、あまり一般的ではありませんが、グルカゴンという血糖値を上げるホルモンのお薬を使う、という方法があります。
グルカゴンによる低血糖の治療は効果が強くて、家族など周りの人が使ってあげれば意識を失うような低血糖でも血糖値を上げることができます。
低血糖で意識を失うことが多いなど、重症の低血糖を繰り返されるようでしたら、一度かかりつけのお医者さんで低血糖の時に使うためのグルカゴンを処方してもらえないか相談してみてください。
15秒で復習
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参考文献・参考書籍
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