腎不全の症状は?
糖尿病で腎臓がいたんでも初期には症状はほとんどありません。
長期間高血糖が続いて腎臓がいたんでくると、体にとって毒となるものや、必要以上の水や塩分が体に残ってしまいます。
逆に、体にとって必要なタンパク質が捨てられてしまいます。
血の中のタンパク質が減ってしまうと血管の中から血管の外に水が移動します。
そうすると皮膚の下にある皮下組織に水分がたまってきて足などが浮腫んできます。
また、肺のまわりやお腹に水がたまることもあり、息が苦しくなることもあります。
水がたまるので体重が増えます。
また、おしっこの中に捨てられるはずの毒が溜まってしまい、気持ち悪くなったり、嘔吐したりすることもあります。
塩分バランスが崩れることで、心臓のリズムがおかしくなってしまう不整脈という状態になったり、意識を失ったりすることもあります。
このように腎臓がいたんでも初期には無症状ですが、腎臓のダメージが大きくなり腎不全という状態になるとむくみや嘔吐、息苦しさなどが出てきます。
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参考文献・参考書籍
【参考文献】
N Engl J Med 1993; 329:977-986
Diabetes Care.2007; 30:2523–2528.
Cochrane Database Syst Rev (12):CD006763, 2010
PLoS One. 2019 Feb 4;14(2):e0210213
【参考資料】
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